内容①能登の地震と豪雨災害を視察しての講演
同じ地域の地震でも、耐震基準を満たしている家と満たしていない家との差を写真で見せていただきました。外見はあまり被害を感じない家と完全に潰れてしまった家とギャップがあまりにも凄く衝撃を受けました。
内容②クロスロードゲーム
災害時に直面する問題に対してYESかNOで答えるというカードゲームでした。それぞれの立場で意見が異なり、他の人の考えが聞ける良い機会になりました。地震や津波等の災害や防災に対して考えるきっかけになったと思います。
内容③質問コーナー
小型犬を飼っている方からのご質問でした。ペットと一緒に避難したいがどうすればよいかという質問でした。多くは、小型であればゲージに入れて同行避難になるということでしたが、人の避難が優先される場合もあるということ、自治体によって考えも違うのであらかじめ確認しておいた方が良いということでした。
体が不自由な方の避難方法についても質問しました。市役所にて体の不自由な方の避難について相談できるそうです。そこに相談しご本人、ご家族、地域のボランティアなどの支援者、福祉担当者と避難計画を作成します。避難ルート、避難方法、避難所のバリアフリー(スロープやトイレ)を確認します。避難支援名簿にも登録してくださいとのことでした。日頃から隣近所や市の職員と交流し良い関係を築いておくことも大事だと仰っていました。
耐震基準に基づいた安全性の確保が地震被害に直結することを改めて感じました。
クロスロードゲームを通じて、災害時に迫られる選択の難しさを疑似体験し、どの選択も100%正解、100%間違いはないということ、その中でリスクや優先順位を冷静に判断力することの重要性を学びました。
ペットや体の不自由な方の避難についても、先ずは避難方法や避難ルートの確認し、予め問題点を解決しておかなくてはいけないと思いました。
今回のセミナーでは、防災への意識を深めるだけでなく、日常生活での行動や供えに具体的な変化を促す内容でした。家族や地域の方々と協力し、防災対策を実行に移すきっかけになればと思いました。
SAKASOU防災士 川野 大