8月から弊社では新型コロナウィルス感染症で亡くなられた故人様に対して初めて一般的なご葬儀を行うことができるようにいたしました。
これまではどこの葬儀社においてもコロナウィルス感染しお亡くなりになると、お顔を見ることの無いままの火葬になっていました。
有名人の方もニュースになっていましたが、お顔を見ることなく次に会うのはお骨になってからでした。
病院に入院されている方、施設に入所されている方に今のコロナ禍においてお見舞いに行くことはできません。
特に有名コメディアンの方が亡くなられた際には、衝撃と共に寂しく思い、またコロナの怖さも思い知らされました。
それと同時に、ご親族様がお顔を見てのお別れをしていただけないことに私は激しい憤りを覚えました。
社内でもどうにかならないだろうかという声が上がり弊社では厚生労働省、経済産業省のガイドラインに沿って検討し、新しく設置した保冷庫を使用することでお顔を見ていただいてのお別れが可能になりました。
保冷+オゾンを発生させ新型コロナウィルスの不活性化・抑制する効果がありオゾン発生装置については警察署や病院を含めても香川県では初の設備です。
お花を手向けてあげることもでき、可能になってからは多くの故人様のご葬儀をさせていただきました。
実際にご葬儀をされたご遺族が仰っておられたのが「顔が見られると思わなかった。」です。
保冷庫を設置して初めての故人様を担当させていただきましたが、「顔は見られないと覚悟していた。」、「顔が見られて良かった。」、「坂葬で葬儀して良かった。」等と、仰っていただきました。
その故人様は向日葵が好きでご家族から見ても向日葵のような方だったとお伺いしました。
もしお顔を見ることができなければやりきれない思い、悔しさ等々、多く残ってしまった事でしょう。
亡くなられたのは、辛い事ですが、お顔を見てお別れをするという普通のことができる幸せを感じていただけたと思います。
まだまだ新型コロナウィルス感染症で亡くなられた故人様を受け入れてくれる葬儀社は限られています。
弊社では、そういったお客様の声に答えていくと共に、坂葬で葬儀をして良かったと思って
いただけるようにご遺族様に寄り添って参ります。
SAKASOU 川野 大