故人様は喪主様にとってお父様でありました。
喪主様と一緒に毎週甘いものを食べに出掛けていたというお話など、沢山の思い出話をきかせてくれました。
大好きなお父さんを送るのに祭壇を選ぶ時にお花の豪華な祭壇を選ぼうとしていました。お話してくれた中にお父さんはお花が大好きだったという事も言っていたのを担当は思い出しました。
しかし選ぼうとしている祭壇が高額なために喪主様が悩んでいることに気づいた担当はお父さんの好きだったお花の中に胡蝶蘭が好きという言葉があったのを考え、お供えにある胡蝶蘭を使い価格を抑えながらも本人らしい祭壇の飾り方や、その他の好きだったことのキーワードにまつわる式場の飾り方など、できる限りイメージしやすく説明し、納得いただきセッティングいたしました。
それを見た喪主様並びに御当家の方はいたく感動され勧めてもらって良かったと満足してもらえました。
喪主様や当家様が精一杯する気持ちは素晴らしいことだと思いますが、無理をさせない様にすることも葬祭コンシェルジュである葬儀担当の役割、また当家様はどういったことが出来るのか分からないからこそ、その故人様、当家様らしい葬儀をコーディネートする事が僕たち葬祭コンシェルジュとしての役割だと思っております。
SAKASOU 宮本良平